自傷痕と気遣い
たれおです。
自己紹介にも書きましたが、精神疾患をもっています。
絶不調の時期に自傷行為で二の腕や太ももを切っていました。
かすり傷程度の物は赤みがなくなると目立たなくなりますが、深めの傷でケロイド状に治ったものは赤みがなくなっても皮膚に凹凸が残っているため多少は目立っていると思います。
以前は真夏でも長袖を着て隠していましたが、今は半袖やキャミソールを着ています。
以前は、「傷があるとジロジロ見られる」「コソコソ言われる」と人の目を気にしていました。
今は、ジロジロ見られても、コソコソ言われても、全く気にしなくなりました。
ただ、状況によっては真夏でも長袖を着ます。
今回は、周りを気にしなくなっても、真夏でも長袖を着る理由をお伝えします。
私が真夏でも長袖を着る理由
1. 職場
会社がクールビズをやっていても、人が多い事務所だと室内が暑くなるので冷房を強くして寒かったり、28度設定でも人が少ないと私には冷房が効きすぎているため寒かったり、寒がりの私は長袖が必要なるからです。
・・・だけではなく、腕を出すと皆さんに気を遣わせてしまうからです。
どのように接したらいいのか、仕事をあまり渡さないほうがいいのか、なにか自分がしたことや言ったことが引き金になるんじゃないか、自分を傷つけるなんて頭がおかしいから怖い、など、仕事をする上で支障が出ます。
これは学校でもそうではないでしょうか。
体調を気遣ってくれる優しい生徒ばかりの学校やイジメをしないことが当たり前の学校なら問題はないかもしれませんが、「気持ち悪いから」という理由で同級生からの無視などのイジメの原因にもなるでしょう。
高校までは大学ほど生徒数は多くなく、授業も移動もクラス単位なので一人がイジメを始めると、傍観者を含め、クラスの皆が加わるのではないでしょうか。
そのため、高校までは卒業するまで隠した方が良いかもしれません。
大学は人が多く、他の学部の授業を受けたり、学科内でも授業を選択できたり自由なので、大勢からの標的になることはないでしょう。
グループ内でイジメに合う場合は、大学生に善悪を諭すのは難しいので、距離を置くしかありません(※)。
私が大学生のときは、理解ができない人は離れていきましたし、理解のある人たちが周りにいたので気になりませんでした。
※理解ができないと一緒にいても、自分を偽らないといけなかったり、自分の善悪などの価値観と合わなかったり、無理に自分を合わせないといけません。
それでも一緒にいたいと思う方は、「どうしてそこまでして一緒にいたいのか」を掘り下げて、自分はこのままで良いのか一度見直してみましょう。
2. 親戚と会う時
「親戚」と言っても、いろんな人がいます。
・とても私を大切に思ってくれていて、もし自傷を知ると悲しすぎて私と会うのさえも辛くなるタイプ
・すごく気を遣うタイプ
・日頃から会う度に何かしら文句や人の悪口を言う面倒くさいタイプ
・無関心のタイプ
・干渉するタイプ など
私の親戚には上から3つのタイプがいます。
自傷行為には後悔をしていませんが、やっぱり悲しませたくないですし、せっかく親戚が集まっているのに気を遣わせて気まずい雰囲気になるのは避けたいです。
(冷房も効いているので結局は長袖が必要なのですが・・・)
3. 家族と外出をする時
礼儀作法や常識に欠けた行為をしている相手に対して使う「親の顔が見てみたい」という言葉がありますね。
私が腕を出して私の両親と一緒にいると、私だけではなく両親もジロジロ見られることがありました。
「親の顔を見てみたい」「自傷行為をさせる親はどんな親なんだ」状態です。
でも、私が自傷行為をしたのは、私の両親とは全く関係がありません。
私の頭だけの問題でした。(私は精神疾患は頭の病気だと思っています)
なので、私の両親は何も悪くないのに、彼らが非難されるのがとても嫌です。
私のことをジロジロ見ようが、コソコソ言おうが私は気にしませんが、私の母は違うようですし。
万が一、両親の職場の人が私たちを見かけたら、職場で「たれおさんの娘さんは腕に傷があるみたい」と言いふらされているかもしれません。
イジメに発展することはないと思いますが、「子どもに何かしたのだろうか」「なんという親だ」と思われるかもしれません。
両親に不快な思いをしてほしくないので、長袖を着ています。
私に対する他人の目を気にして長袖を着ているわけではなく、寒さ対策、業務への支障、親戚への気遣い、両親への気遣いで着ています。
それは、会社とは長い付き合いが続きますし、親戚・両親とは長く関係性が続くからです。
他人がどう思うかを気にすることと、職場の人や親戚、家族が過ごしやすくするために気を遣うことは別です。
自分が他人を気にしなくても、大切な人が過ごしやすいように気遣うことは大切なのではないかと思います。